- 借金を早く返す方法
- ミニマムペイメントの問題点
- 債務整理を検討してみる
いつまでたっても終わらない借金を、早く返したいと思っている人も少なくないでしょう。
では、どうしたら早く返せるのでしょうか?
借金返済のノウハウをお伝えしていきます。
借金を早く返す方法

初めに、自分自身で借金についての意識改革をする必要があります。
次のようなことを実行してみましょう。
- 借金の総額を把握する
- 生活習慣の見直し
- 返済方法を確認
借金の総額を把握する
実際に自分の借金がどれ位あるのか確認してみることが重要です。
全てを羅列した上で、毎月の返済額や利息について把握します。
そうした場合に、利息の占める割合が非常に多いことに気付くのではないでしょうか。
多くの消費者金融やカードローンでは、「残高スライド元金定額リボルビング方式」が採用されています。
当然ですが、金融会社は営利を求めていますから、利息が多ければ多いほど利益がアップすることになります。
よって、長期間借入している優良顧客が、最も有難いお客様という訳です。
生活習慣の見直し
根本的に借金をしない生活を心掛けます。
キャッシングは勿論のこと、クレジットカードの乱用も控えましょう。
そのお金や商品が今すぐ必要なのか?自問自答する意識改革が大切になります。
自分の収入に見合った生活をすることも大事です。
生活費の見直しや将来のための貯蓄など、無駄を省いた生活習慣を身に付ける必要があります。
返済方法を確認
先ほども少し触れましたが、多くの消費者金融やカードローンは「残高スライド元金定額リボルビング方式」を採用しています。
そして、多くの利息を支払っていることをお伝えしました。
各金融会社は最小返済義務額を定めています。
ミニマムペイメントの問題点

最小返済義務額はミニマムペイメントとも言い、段階的に返済定額を決めているものです。
このミニマムペイメントは金融業者ごとに自由に定めて良いことになっています。
しかし、次のような問題点があります。
- いつまでも完済しない
- 借金総額が膨らんでしまう
- 使い過ぎの危険
毎月少額を支払っているため、借金の感覚がなくなって使い過ぎて借金が膨らむ危険性があります。
よって、いつまでたっても完済しない状況を作ってしまいます。
ミニマムペイメントの各社比較
例えば10万円を借入した場合の、主要業者別最低返済額は以下のようになります。(支払い方法は「残高スライドリボルビング方式」)
- アコム:3,000円
- プロミス:4,000円
- アイフル:5,000円
- モビット:4,000円
- 楽天スーパーローン:2,000円
- セディナ:3,000円
- オリコ:10,000円
※あくまで目安になりますので、詳細は各金融会社のHPでご確認下さい。
臨時返済の活用
返済方法には定額で返済する他に、臨時的に繰り上げて返済する方法があります(一部の金融会社では対応不可あり)。
この臨時返済をすることで、大きく元金を減らすことが可能です。
ミニマムペイメントだけでは完済が程遠いため、賞与の際にまとめた金額を臨時的に返済することが必要です。
借金を早く返すためには、ミニマムペイメント以外にも返済することをオススメします。
債務整理を検討してみる

一向に元金が減らない、早く借金を返したい場合は、債務整理を検討することも1つの方法です。
破綻して支払い不能になった場合だけが債務整理の対象ではありません。
今現在は何とか支払っていても、将来的に支払い不能になり得る可能性がある場合に、債務整理で回避することが出来ます。
法律家に依頼して行う債務整理には、3つの方法があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
任意整理は裁判所を介さずに、弁護士や司法書士などの法律家が、金融会社と直接和解交渉するものです。
個人再生は主に住宅を残したい人が利用する債務整理で、大幅に借金を圧縮できるメリットがあります。
自己破産は支払い不能状態になった場合の救済方法であり、全ての借金が免除されるプラス面がありますが、財産の没収や資格制限があります。
個人再生も自己破産も、裁判所に申立てすることになります。
借金を早く返したい場合でも、抱えている借金残高がどれ位かによって、どの債務整理方法を選択するのがベストか違ってきます。
ケースバイケースのため、法律の専門家に相談することが良いでしょう。
例えば100万程の借金がある場合は、任意整理が最も有効な方法です。
一般的に、個人再生や自己破産は、100万円程の借金では申立て事態が受理されない可能性があるからです。
任意整理の特徴
任意整理は遅延利息や将来利息をカットし、3~5年を目安に和解交渉をすることになります。
将来利息をカットできる点は非常にメリットがあります。
これまで利息ばかりを支払って、元金が減らない状態から解消されるからです。
返済期間は通常3年ですが、収入や生活状況に合わせて5年程度まで延長も可能です。
任意整理のメリット・デメリット
【メリット】
- 家族や周囲に知られることが少ない
- 煩雑な手続きがない
- 財産を維持できる
【デメリット】
- 個人信用情報機関(ブラックリスト)に掲載される
- 借金が余り減らない可能性もある
- 安定した収入が必要
任意整理の場合は裁判所を介さないため、家族など周囲に知られるリスクが少なくなります。
また、法律家に依頼後は、書類を集めるなど特に自身で動く必要がありません。
さらに、自己破産のように財産を失うリスクがないのが特徴です。
しかし、債務整理をするとブラックリストに掲載されてしまうため、5年程度は新規の借入が出来なくなります。
当然に、任意整理後に約定通り支払っていける、安定した収入があることが必須となります。
また、元々利息の低い借金は、任意整理をしても借金が減らない場合があります。
- 裁判や調停の和解済み借金
- 奨学金
- 母子福祉資金
- 共済や労災からの借入 など
任意整理は、将来利息をカットできることが最も大きなメリットですから、利息が低ければ余り意味のないものになってしまいます。
しかし、無利息で支払い回数を増やすことができれば、月々の返済額が少なく済む可能性もあります。
まずは法律の専門家に相談し、自分のパターンは債務整理することによって、借金を早く返すことが可能か診断してもらうことをオススメします。