- 繰り上げ返済する
- 借り換えする
- 債務整理をする
借金が50万円あったら、どんな方法で返済しますか?
現在のままが良いのか、借り換えが良いのか?
できるだけ早く返済できる、得する方法を探って行きましょう!
Contents
繰り上げ返済する

借金には約定で決まった、毎月の返済額があります。
それを約定返済と言い、約定返済以外を臨時返済などと言います。
毎月決まった金額を返済していても、実は思っているほど元金は減っていません。
多くの消費者金融は「残金スライド元利定額リボルビング方式」を採用しています。
「残金スライド元利定額リボルビング方式」で50万円を借入し、15%の金利で月々20,000円ずつ支払った場合の計算は、以下のようになります。
- 総支払額:603,249円
- 支払回数:30回
- 支払利息額:103,249円
2年6ヶ月で103,249円もの利息を支払うことが分かります。
では、もっと利息を減らし早い時期に完済するためにはどうしたら良いでしょうか?
約定返済の20,000円以外に、臨時返済をすることで大きく元金を減らす事が可能になります。
約定返済の内訳は元金と利息になります。
しかし、臨時返済に関しては、全てが元金に充当されるからです。
さらに、元金が減ることで支払う利息も減り、予定よりも早い時期に完済することが可能になります。
臨時返済を現実にするためには、次のようなことを実行してみましょう。
- 生活の見直しをする
- 無駄遣いを控える
- 副業をしてみる
家計簿などを付けて、月の収支を確認してみましょう。
スマホのアプリで、簡単に家計簿が付けられるものが沢山でています。
そこから生活の無駄を把握して、少しでも臨時返済できるように努力してみましょう。
副業的なもので、給料以外の収入を得ることも効果的です。
借り換えする

借り換えでも、借金を早く返済することが可能です。
これまで18%の金利で借り入れていた借金を、低い金利に借り換えることで早期に借金を支払える場合があります。
先ほどの例を参考にすると、50万円を15%で月々20,000円ずつ支払っていた場合、2年6ヶ月で完済する予定でした。
それを借り換えて、仮に今の15%の金利より低い、9%の金融機関へ借り換えたとします。
- 総支払額:555,779円
- 支払回数:28回
- 支払利息額:55,779円
このように回数が減り、利息が大幅に減額されることになります。
しかし、借り換えは安定した収入があることは勿論のこと、審査が厳しいのは言うまでもありません。
また、必ずしも借り換えが優位に働くとも限りません。
次のような場合もあるため、借り換え先の契約状況をよく確認しましょう。
- 毎回振込手数料がかかる
- 借り換え金額に対する金利が高い
- 臨時返済ができない
返済方法が引き落としではなく、振込の場合は手数料が発生するリスクがあります。
また、例えば金利が4.0%~14.5%となっていて、自分の借り換え金額が高い金利だった場合、借り換えしたところで余りメリットはないでしょう。
ポイントの高い臨時返済ができなければ、借金を早期に減らせないデメリットがあります。
自由度のある契約内容が望ましいでしょう。
債務整理をする

借金を減らす方法として効率的なのが債務整理です。
債務整理には3つの種類があり、自分の置かれている状況によって、どの方法を選択するかが違ってくるでしょう。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
毎月支払っていけるだけの、安定した収入があると仮定すると、50万円をできるだけ早く返済するのであれば、任意整理が最も適した債務整理になります。
任意整理は裁判所を介さない手続きのため、早期に和解交渉ができるメリットがあります。
その他の個人再生や自己破産は、裁判所に申し立てするための書類作成や準備が必要になります。
特に個人再生は返済計画案に基づき、実際に支払っていけるかのテスト期間もあり、非常に煩雑な内容になっています。
【任意整理の手続き】
- 法律家に相談
- 受任契約締結
- 金融会社へ介入通知発送
- 取引履歴の開示
- 和解交渉・締結
- 返済開始
一般的にこのような流れで進行して行きます。
委任状などに署名・押印した後は、全て弁護士や司法書士などの法律家が対応してくれるため、自分の手を煩わすこともありません。
法律家が介入通知を金融会社に発送すると、和解締結するまで返済は一時ストップすることになります。
【1口アドバイス!】
毎月返済していた分の金額を使わずに貯蓄しておきましょう。
履歴の開示期間にもよりますが、通常は和解まで早くても1~2ヶ月かかることが多いです。
その貯蓄分を報酬に充てると無理なく支払えて、負担も少なく済みます。
金融業者からの取引履歴が届き、必要に応じて法定利率で引き直し計算することになります。
取引が長ければ、場合によっては過払金が発生します。
過払金の発生がなければ、分割支払いの和解交渉に入ることになります。
任意整理の良い点は、原則、遅延利息や将来利息がカットされる点です。
生活状況から鑑み、毎月支払っていける金額で和解交渉されます。
和解契約書は、依頼した弁護士や司法書士が代理人として締結してくれるため、特に署名・押印する必要はありません。
【1口アドバイス!】
任意整理の良い点は、特定調停のように強制執行ができないことです。
費用面が少なく済む特定調停は、自分で裁判所に申立てし、調停委員が金融会社と和解交渉を進めてくれます。
しかし、和解が成立すると調停調書が作成されるため、強制執行が可能になります。
どういった事かというと、不履行した場合に、給料などを差し押さえされる危険があるということです。
また任意整理の話に戻りますが、弁護士や司法書士などの専門家が和解締結した内容は、先ほどもお伝えしたように、利息が付さないのが一般的です。
よって先ほどと同様に月に20,000円ずつ支払うとすれば、2年1ヶ月で完済できることになります。
- 総支払額:500,000円
- 支払回数:25回
- 支払利息額:0円
任意整理の報酬は各法律事務所によって違いはありますが、着手金として40,000円(税抜)程度が一番多いようです。
報酬は経済的利益額によって定まることが多いでしょう。
法テラスや弁護士会、地方自治体の主催する無料の法律相談を利用するなどして、自分の借金が債務整理に優位であるか相談することをオススメします。
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