- アコムの商品
- アコムの返済方法
- 借金が減らない理由
業界大手のアコムはCMでもよく知られていますが、2008年には三菱UFJフィナンシャルグループの傘下に入りました。
知名度が抜群のアコムから借入している人も少なくないでしょう。
しかし、なかなか借金が減らないと感じている人もいるのではないでしょうか。
そんなアコムのシステムについて解説していきます。
Contents
アコムの商品

アコムには大きく分けて、4つの商品ラインナップがあります。
- カードローン
- クレジットカード
- ビジネスサポートカードローン
- 貸金業法に基づく借換え専用ローン
アコムのカードローンは、一般的な貸金カードローンの他に、クレジット機能の付加されたカードもあります。
また、個人事業主向けのビジネスサポートカードローンや、借換え専用ローンなど、目的にあわせて選択することが可能です。
特にクレジット機能が付いたカードローン商品は他では余りないため、便利に活用できるカードになります。
Mastercardの加盟店で利用できるので、買物にも使用できる魅力があります。しかし、その分使い過ぎてしまう危険性があることは確かです。
貸付利率は実質年率3.00%~18.00%と、高めの設定になっています。3.00%~になっているから低いのでは?と思いがちですが、通常は高い方の利率を適用されます。
【利息計算】
借入残高×借入利率÷365日×利用日数=利息
利息計算に関しては他の消費者金融と同じであり。通常と変わりません。
アコムの返済方法

多くの消費者金融などが残高スライド元利定額リボルビング方式を
採用しているなか、アコムは元利定率リボルビング方式を採用しています。
2つの支払方法の違いは、残高スライド元利定額リボルビング方式は、最少返済額は借入残高に応じて増減するのに対し、
元利定率リボルビング方式の最少返済額は、「借入額×定率」で決まります。
よってアコムの場合は、都度最小返済額は増減しないことになります。
支払い日に関しては、35日毎と月1回の2つから選択でき、少し他の金融会社とは違っていて特殊です。この35日返済と月1回返済の違いは、次のようになります。
35日返済
35日サイクルの返済になりますが、この35日間以内であれば、いつ返済しても良いことになっています。
例えば5月1日に返済した場合、次回は6月5日までの間に返済すれば良いことになります。
このように返済した翌日から35日がカウントされていきます。
月1回返済
毎月1回返済日を決めて支払います。返済日は申込者が都合の良い日を指定することができます。
注意しなければならないのは、返済日の15日以上前だと前月扱いになってしまいます。
返済金額について
先ほどもお伝えしましたが、アコムの場合は最少返済額が「借入額×定率」によって決まります。
契約極度額30万円以下の場合
- 借入金額の4.2%以上
契約極度額30万円超の場合
- 借入金額の3.0%以上
契約極度額100万円超の場合
- 借入金額の3.0%以上
※審査により2.5%・2.0%・1.5%以上の場合あり
例として、極度額30万円以下の場合で20万円を借入した時の最少返済額を計算すると
20万円×4.2%=8,400円
アコムの場合は、百円単位切り上げにつき9,000円になります。
よって、この9,000円以上であれば、可能な金額を返済しても構いません。
当然に返済額が多ければ残金も減り、支払う利息も減ることになります。
返済期間と返済回数
アコムでは、返済期間と返済回数についての目安があります。
返済金額4.2%以上の場合
- 最終借入日から最長3年0ヵ月・1~31回
返済金額3.0%以上の場合
- 最終借入日から最長4年11ヵ月・1~51回
返済金額2.5%以上の場合
- 最終借入日から最長5年9ヵ月・1~60回
返済金額2.0%以上の場合
- 最終借入日から最長8年7ヵ月・1~89回
返済金額1.5%以上の場合
- 最終借入日から最長9年7ヵ月・1~100回
このように返済期間と返済回数が決まっており、その中であれば自由に返済できることになります。
借金が減らない理由

アコムの商品や返済方法についてご紹介してきましたが、
それを踏まえた上で借金が減らない理由について考えて行きましょう!
繰り返しますが、アコムでは元利定率リボルビング方式を採用しています。
元利とは元金と利息を合わせたもので、元利に対して元金という支払い方法があり、分かりやすく説明すると次のようになります。
例:毎月1万円支払う場合
元利:元金+利息=1万円
元金:1万円+利息
よって、元利払いは毎月の支払額は一定ですが、残元金の減りが少ないことがあげられます。通常は元金均等・元利均等などとも呼ばれています。
元金払いは元利払いより多く支払う事になりますが、確実に残元金が減っていく事が分かります。
定率リボルビング方式は、先ほども説明したように、アコムでは極度額に応じてある一定の利率で最少返済額を決定しています。
極度額とは、「根抵当権の目的物により担保される上限の額」というのが本来の意味合いです。
しかし、消費者金融などで定めている極度額は、「将来的にこの金額まではアップする可能性があります」という金額になります。
ですから、契約書をよく確認して頂くと分かるように、極度額の他に限度額という金額があるでしょう。今現在は、その限度額が借入できるMAXの金額になります。
しかし、取引内容に応じて極度額までアップしていく見込みがある、ということです。この極度額や限度額は、融資を申込んだ審査の際に決定されます。
アコムの定率は「返済金額について」のところでご紹介した利率で管理されています。
その利率で決められた最少返済額を、リボルビング方式で支払っていくのがアコムの返済方法です。
リボルビング方式の問題点
リボルビング方式は、指定された一定額だけを支払っていくため、残元金を意識しなくなってしまう危険性があります。
新たに借入したとしても、支払う金額は一定ですから、借金を増やしてしまう傾向があります。
よって、利息ばかりを支払っていて、元金が減らないという事態になってしまいます。
アコムの例に当てはめてみると、極度額で決められた最少返済額だけを支払い、その間に限度額以内なら何度でも借入が可能です。
しかも元利均等払いのため、更に元金が減らないという現象が起こってしまいます。
もし元金を減らしたいと考えるのであれば、定時返済以外に積極的に臨時返済をすることで、かなりの元金を減らすことが出来るでしょう。
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