- 借金の一本化とは?
- 借金の一本化メリット・デメリット
- 一本化と債務整理の比較
借金を一本化する「おまとめローン」や「借り換え」があるのをご存知でしょうか?
一本化のメリット・デメリットなどについて、詳しく解説していきます。
借金の一本化とは?

借金を低金利で1つにまとめるのが借金の一本化です。
「おまとめローン」や「借り換え」などという言葉が使われています。
借金の一本化契約は、消費者金融や銀行で扱われています。
通常のキャッシング同様に一本化には審査があります。
当然に消費者金融より銀行の方が審査は厳しくなるでしょう。
申込み内容の審査に加え、在籍確認も行われています。
個人信用情報機関への問い合わせもあり、金融会社によっては、コンピュータスコアリングを採用しているところもあります。
【申込み内容による主なポイント】
- 年齢
- 職業
- 勤続年数
- 住居
- 同居家族
- 借入件数・借入額
1.年齢
余りに若すぎる20歳代前半や、60歳を超える高齢は不利になる傾向があります。
例えば65歳を超える年金受給者は申込み不可という場合もありますが、他の項目と照らし合わせ、全体的判断で審査してもらえることもあります。
金融業者によって扱いが違ってきます。
2.職業
職業は安定性が重視されます。
公務員や正社員が有利であり、派遣社員・契約社員・自営業者は、信頼性が低く評価されてしまいます。
あくまで年収より職業です。
また、勤務先も先に述べた公務員は最も有利であり、一部上場企業や中小企業でも創業年数が長い会社は有利になります。
当然に求職中など無職は申込み自体厳しいでしょう。
3.勤続年数
意外にも重視されるのが勤続年数です。
一般的に1ヶ所に長く勤務している人が好まれます。
転職を繰り返す人は収入も不安定であり、人間性にも問題を感じると評価されやすいでしょう。
4.住居
持ち家がベストです。
本人所有でも家族所有でも構いません。
持ち家であれば、ある日突然蒸発することもないでしょう。
しかし、賃貸物件でも特段の問題はありません。
5.同居家族
配偶者や両親・兄弟などの、申込者と別に収入があり頼れる存在が同居している場合、評価が高くなる傾向にあります。
6.借入件数・借入額
一般的に借入件数は5社以上で問題有とされることが多いようです。
少なければ少ない程評価は良いでしょう。
当然に多い場合は多重債務として扱われます。
借入金額よりも、借入件数を重視すると思って良いでしょう。
個人信用情報機関への問い合わせ
個人信用情報機関は通常ブラックリストなどとも言われています。
借入をすると、金融機関は個人信用情報機関へ取引内容を届け、記録されることになります。
よって、殆ど全ての借入は情報として提供されています。
ですから、申込時に嘘の記載をすれば簡単にバレてしまう仕組みになっています。
また、個人信用情報機関には、過去の遅滞返済や債務整理の事故情報も記録されています。
これがいわゆるブラックリストです。
金融機関が問い合わせをして、ブラックリストに該当していれば、当然に審査は通過しません。
多重申込みは注意!
例えば、借金の一本化を目的に、金融機関に申込みしたことも個人信用情報機関に記録されます。
「えっ!申込みだけで?」と思いますね。
審査に通過しなくても記録に残ることから、多重申込みとして扱われてしまいます。
その場合は、融資は不可能になることが多いと言われています。
しかし、この申込み履歴は、銀行だと半年程度、消費者金融なら1ヶ月で抹消されるため、期間の経過を待って再度申込みすることをオススメします。
借金の一本化メリット・デメリット

借金の一本化にもメリット・デメリットがあります。
それぞれの内容を確認していきましょう!
借金を一本化するメリット
- 金利が安くなる
- 管理がしやすくなる
- 月々の返済額が減る場合がある
金利が安くなる
一般的に「おまとめローン」や「借り換え」の金利は低く設定されています。
審査は厳しいですが、銀行の場合は相当のダウンが期待できます。
また、近頃多いネット銀行の活用もポイントが高いでしょう。
直接銀行に出向くのが敷居が高いと感じた場合は、ネット銀行を検討するのも1つの方法です。
- 楽天銀行「スーパーローン」:1.9%~14.5%
- イオン銀行「おまとめローン」:3.8%~13.5%
- 東京スター銀行「スターワンバンクローン」5.8%~14.8%
- 新生銀行:「カードローンレイク完済応援プラン」4.5%~18.0%
- じぶん銀行:「au限定割借り換えコース」1.7%~12.5%
- 住信SBIネット銀行:「MR.カードローン・プレミアムコース」0.99%~7.99%
また、大手消費者金融のアコム「借り換え専用ローン」やアイフル「おまとめNAX」などもあります。
管理がしやすくなる
これまで数社に毎月返済していた手間が、一気に解消されます。
金融業者によって返済日が違っているのはよくあることです。
借り換えでは、給料日あとに返済日を設定すれば、無理がなく返済が楽になるでしょう。
月々の返済額が減る場合がある
「おまとめローン」や「借り換え」で金利が低くなれば、月々の返済額が減る可能性も出てきます。
例えば5万円だった支払額が3万円に減るなど、月々の計画が立てやすくなります。
借金を一本化するデメリット
- 審査に通りにくい
- 利息が増える可能性がある
- 引き直し計算が出来ない
審査に通りにくい
先ほどもお伝えしたように、「おまとめローン」や「借り換え」はハードルが高いと言えます。
特に金利が低い銀行を希望すると、厳しい結果になる場合が多く見られます。
利息が増える可能性がある
確かに「おまとめローン」や「借り換え」の金利は低いのですが、借金をまとめることで借金自体の総額が増えることになります。
利息計算は残元金をベースにするため、その分利息が膨れ上がる可能性が出てきます。
しかも、月々の返済金額を抑えれば、その分長期になり結果的に支払う金額が多くなる場合があります。
引き直し計算が出来ない
「おまとめローン」や「借り換え」は、利息制限法に定める法定利率で、引き直し計算をしません。
2010年の貸金業法の改定以前から取引がある場合は、過払金が発生する可能性があります。
そうした場合に、非常に不利な結果になってしまいます。
一本化と債務整理の比較

借金を一本化するメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
では、債務整理をする場合との比較も確認してみましょう。
「おまとめローン」や「借り換え」が可能な人は、安定した収入があり、今後も支払いを続けて行ける人になります。
そうでなければ、審査に通る可能性も低いからです。
一般的に債務整理に着手する人は、支払いが厳しくなった人であり、支払い不能・破綻になり得る人(なっている人)です。
よって、現段階では、債務整理は頭に中にないかもしれません。
しかし、債務整理することで将来利息をカットできるため、今後は元金だけを支払って行くことになります。
「おまとめローン」や「借り換え」をした場合の支払利息の金額と、債務整理にかかる報酬を比較して、どちらにメリットがあるか検討してみるのも良い方法でしょう。
法テラスや弁護士会、地方自治体で無料法律相談が実施されています。
何が自分にとってベストの方法か、専門家に相談してみることをオススメします。
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