- ヤミ金の取り立てを無視すると?
- 諦めてくれる?それとも危険?
正規の金融業社から借入できずにヤミ金から借金してしまった場合、返済日に支払いができないと、酷い取立てに悩まされる事になります。
もしも取立てを無視するとどうなるでしょうか?
詳しくお伝えしていきます。
ヤミ金の取り立てを無視すると?

結論から言うと、さらに取立てが激しくなり周囲に迷惑をかけたり、自分自身を追い込む事になり兼ねません。
ヤミ金に限らず、融資を受ける際には勤務先や家族構成について申告する場合が多いと思います。
当然ヤミ金でも同様の手続きをとります。
それは、いわばヤミ金に個人情報がダダ漏れ状態ということです。
さらにヤミ金は手口が巧妙で、両親や兄弟の連絡先まで申告させています。
申し込みの際はとにかく融資をして欲しくて、言われるままに申告していたかもしれません。
しかし、後から冷静に考えたら不安になってしまいますね。
余談になりますが・・・
近頃多いのがヤミ金にキャンセル料を請求される事件です。
申し込み途中で怖くなって、キャンセルする場合が誰しもあると思います。
ヤミ金はそんなときも「キャンセル料」と称して金銭を請求して来ます。
「えっ実際に借りていないのに?」と疑問に思いますよね。
そんな理不尽な請求をするのがヤミ金なんです。
ヤミ金は「もう希望金額を用意した」「もう振り込みをした」「キャンセル料がかかる」と一方的に金銭を請求してきますので、注意が必要です。

では本題に戻って、取立ての電話を無視したらどうなるでしょうか?
考えられるのは以下のようなパターンです。
- 勤務先に連絡が来る
- 自宅に連絡が来る
- 実家の両親に催促する
- 兄弟に催促する
勤務先に連絡が来ると
ヤミ金から借金していたことが勤務先にバレてしまいます。
その事によって、職場での信用を失うことになります。
更には、サービス業の場合などは営業妨害やヤミ金の出入りを懸念し、退職に追いやられる心配もあります。
自宅に連絡が来ると
家族を危険な目に合わせ、怖い思いをさせてしまいます。
実際に融資を受けた目的がギャンブルや浪費など、自分のためだけであれば問題がありません。
その場合は、連帯保証人や保証人にでもなっていない以上、ヤミ金が何と言おうと妻や夫が支払う必要はありません。
しかし、「日常家事債務」に関しては、厳密に言えば法的に支払い義務が生じます。
例えば食費・教育費・光熱費・保険加入料などが「日常家事債務」に該当します。
民法760条では「婚姻生活に必要な費用は、夫婦間で分担するもの」とされていることと、更に民法761条では「夫婦の一方が日常の家事に関して第三者と法律行為をしたときは、他の一方は、これによって生じた債務について、連帯してその責任を負う」と規定されています。
しかし、ヤミ金から10,000円~20,000円程度借り入れたとしても、実際にそのお金を「日常家事債務」に使うとは判断しにくいものです。
ですから、「保証人ではないので支払う義務はない」と主張しても構いません。
とは言っても、大声で威嚇したり、脅迫してくるヤミ金に太刀打ちするのは難しいのが現実です。
両親や兄弟に催促されると
親を悲しませ、兄弟にも多大な迷惑をかけてしまいます。
悪質なヤミ金は、両親や兄弟の勤務先にまで電話をすることがあります。
そうなれば縁を切るまでは行かなくても、疎遠になるのは言うまでもありません。
両親や兄弟にしても、連帯保証人や保証人になっていなければ、支払う義務は発生しません。
以上のように、ヤミ金の取立てを無視すれば、本人以外の人へ催促の矢が向けられてしまいます。
他へ取立てされることは、自分が取立てされていた時以上に辛い思いをするでしょう。
ヤミ金はそのように、債務者の弱みに付け込む悪質業者です。
ヤミ金による取り立ての実態については、「警察24時」などのドキュメンタリー番組でも度々特集されています。
諦めてくれる?それとも危険?

ヤミ金は簡単に諦めるような事はしません。
無視することで取立てがエスカレートし、危険な状態になります。
殆どのヤミ金は、暴力団関係者が運営していたり、繋がっているからです。
2010年に制定された「総量規制」で、正規の貸金業者から融資を受けられない人達が多数出てきました。
そのような人が切羽詰まってヤミ金に手を出すケースが増加しています。
ヤミ金は一度借りてしまうと抜け出すことは困難です。
ヤミ金はとことん絞り取ることを目的としているからです。
諦めるどころか電話での取立て以外に、嫌がらせ行為を始める場合もあります。
自宅や勤務先へ大声で取立てに来たり、FAXの送り付けやはり紙、落書きなど。
また、近年はインターネットへの書き込みが見られます。
誹謗中傷や出会い系サイトに登録するなど、かなり悪質です。
子供の学校に電話するケースまでありました。

更に怖いのが、返済ができないのならと、犯罪に加担させられる場合もあります。
携帯電話の契約をさせられたり、口座の開設を強制されたりと、ヤミ金に操られることになります。
それらはヤミ金の運営の手助けをしていることになりますから、注意が必要です。
ヤミ金から借金したが為に、犯罪に手を染めてしまうことになります。
そのような状況になる前に、警察もしくは法律家へ相談しましょう。
警察へ相談する
警察はただ単に、「ヤミ金が借金の取立てに来ます」と言っても取り合ってはくれません。
それは「民事不介入」と言って、犯罪とは関係のない、個人間のトラブルには警察は関与しないからです。
警察が動いてくれるには「民事事件」ではなく、あくまで「刑事事件」だからです。
しかしヤミ金が暴力を振るえば「暴行罪」や「傷害罪」。
取立てに際し脅しがあれば「恐喝罪」になります。
家の中に入ってくれば「住居侵入罪」となり、立派な刑事事件が成立します。
但し、それらを立証できる証拠を残しておく必要があります。
怪我の写真や診断書。
脅された際の録音などの証拠が重要になります。
法律家へ相談する
弁護士や司法書士などの法律家へ相談します。
その場合は、ヤミ金に強い法律事務所へ相談しましょう。
ヤミ金対応している法律事務所は、大抵無料相談を実施しています。
早ければ即日に取立てが止まる場合もあります。
最悪の事態になる前に、早めに法律家に相談することをオススメします。
さいごに
ヤミ金の取り立てを無視するとどうなるか?についてお伝えして来ました。
諦めるどころか危険な状態になることがわかりましたね。

ヤミ金には手を出さない!それが鉄則です。
しかしながら、もし闇金業者との間で借金問題を抱えてしまった場合には、ウォーリア法務事務所に相談すれば迅速に解決してもらえるはずです。