- 闇金から借りていないのに電話がくるのは?
- 困った時の対策について
闇金からお金を借りてもいないのに電話が!信じられないかもしれませんが、実際にそんな事があるんです。
そのような場合の、原因や対策、困った状況でとるべき行動についてお伝えしていきます。
闇金から借りていないのに電話がくるのは?

ある日突然、借りてもいないのに闇金から電話が来たら驚きますね。
考えられるのは主に次の3つの理由です。
確認してみましょう。
- お金を借りようとしたが途中で止めた
- 借りていないのに口座に現金が振り込まれた
- 親族や友人が闇金から借金した
お金を借りようとしたが途中で止めた
よくある話ですが、一旦申し込みはしたものの、途中で闇金と気付いて取り消ししたり、余りの高金利によくよく考えたら止めた方が良さそうだと、実際には融資を受けなかった場合があります。
そのような時に、近頃多いのがキャンセル料を請求して来る闇金です。
では、キャンセル料は支払う必要があるのでしょうか?

結論から言うと、キャンセル料を支払う義務は全くありません。
闇金は何かと理由をつけては、1円でも多く脅し取ろうとします。
近年は闇金も、インターネットなどで堂々とサイトを立ち上げており、「金融ブラックでもOK」「他で断られた人も融資します」などと甘い言葉を並べています。
若い女性の画像が使われていて、一見他の正規の消費者金融と混同してしまいます。
つい個人情報を入力して、申し込んでしまう場合も多いでしょう。
しかし、それが後々危険な方向へ進んで行きます。
しかも、自分の携帯電話の番号だけではなく、住所や勤務先、親族の連絡先を知られていると、少々厄介になります。
【住所が知られている場合】
自宅まで取立てに来て、チャイムを必要以上に鳴らしたりします。
強面の人が、ご近所をウロウロされるだけでも堪りません。
大量の出前やピザなどの注文をされる可能性もあります。
また、消防車や救急車を呼ばれる事例もあります。
【勤務先を知られている場合】
嫌がらせの電話が入ったり、場合によっては勤務先まで闇金が取立てに来る事も考えられます。
勤務先の人にも不快な思いをさせるだけでなく、自身の立場や印象が悪くなって、信用を失います。
【親族の連絡先を知られている】
当然、親族に対しても取立てをします。
携帯電話だけではなく、同じように勤務先にも電話を入れるなど、嫌がらせが考えられます。
借りていないのに口座に現金が振り込まれた
借りないと伝えたにも拘らず、一方的にお金が振り込まれるケースがあります。
これは「押し貸し」と言われる闇金の手口です。
押し貸しの場合、ホームページからの入力の他、個人情報の流失で振り込まれる事もあります。
知らない間に振り込まれていた、などという場合もあります。
この「押し貸し」は、公序良俗に反しており契約としては無効ですが、闇金の場合は早期に対策をしないと、利息ばかりが膨らんでしまう事になります。
「勝手に振り込んで来たのに!」と不本意に思うかもしれません。
しかし、正当な道理が通じないのが闇金です。
「無視すればいい」とか、「法的に無効だから使ってもいい」、などとは絶対に考えないで下さい。
そのような無責任な事を言う人もいますが、勝手に使うと、民法で言う不当利得になる可能性があります。
民法703条 不当利得の返還義務
法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。
民法704条 悪意の受益者の返還義務
悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。
どういった事か簡単に説明すると、「押し貸し」と知っていながらお金を使えば、法律で言う悪意の受益者になります。
その場合は、振り込まれた金額に利息をプラスして返還しなければならない、となっています。
因みに民事上の法定利息は5%です。
当然、闇金からも取立ての電話が引っ切り無しに掛かってくるでしょう。
闇金は元金だけを返還させるのではなく、トイチやトサンといった不当な利息を請求して来ます。
振り込まれたお金を返還したくても、振込先がわからず、結局闇金の思う壺になるだけです。
「押し貸し」は勝手に振り込まれたものの、実際に現金を受け取ってしまっているので、早期に対策をする必要があります。
親族や友人が闇金から借金した
もう1つ考えられるのは、家族や兄弟などの親族が闇金から借り入れて、名前を記入した場合です。
本人の返済が滞ったりすれば、たちまち親族への催促が始まります。
闇金にしたら、お金を搾り取れる相手は誰でもいいのです。
本人への取立てと同じような嫌がらせがあると思ってよいでしょう。
また、親族や友人への嫌がらせで、本人が根を上げてお金を振り込む事が狙いです。
ヤミ金による取り立ての実態については、「警察24時」などのドキュメンタリー番組でも度々特集されています。
困った時の対策について

闇金から借りていないのに電話が来る時の対策方法は、ズバリ!闇金に強い法律家に相談することです。
闇金に負けない強い気持ちで支払わないのは良いことですが、一歩対処を誤ると、暴力や酷い嫌がらせで危険な状態になり兼ねません。
更には、勤務先や親族にまで嫌がらせをされる事態になります。
場合によっては勤務先を解雇されたりと、取り返しのつかない事も考えられます。
親族とも微妙な関係になるのは言うまでもないでしょう。
周囲に迷惑が及ばない為には、早期に次の対策をする必要があります。
- 闇金に強い法律事務所に相談する
- 暴力などは警察に相談する
一番早い解決方法は、闇金に強い弁護士や司法書士に相談する事です。
闇金は性質的に特殊な案件になるため、対応している法律事務所が少ないのが現状です。
しかも、経験や実績が豊富で、解決数が多い法律事務所となると、そうそうありません。
本当に闇金に強い法律事務所なら、これまでの経験上、ベストの解決策を導いてくれます。
また、闇金に強い法律事務所は、闇金の世界でも名前が知られています。
あの弁護士・司法書士が出てきたら、もう退散するしかないと思う事が多いようです。
早期解決を望むなら、闇金に特化した法律事務所に相談しましょう。
もし、暴力などの事件になれば警察も動いてくれます。
身の危険を感じた時には、警察に助けを求めましょう。
最悪に事態になる前に相談する事が大切になります。
闇金からの振込みを放置したり、無視する事だけはしないようにご注意して下さい。