- ヤミ金の取り立て手口
- 取立てから身を守るには?
困窮してついヤミ金へ手を出してしまったら、そこからは蟻地獄のような日々が待っています。
もがいても、もがいても抜け出せないヤミ金の取立て手口とは?
家族への対応も気になるところです。
そんなヤミ金の実態についてお伝えしていきます。
ヤミ金による取り立ての実態については、「警察24時」などのドキュメンタリー番組でも度々特集されています。
以下では、ヤミ金による取り立ての手口についてより詳しくお伝えしていきます。
Contents
ヤミ金の取り立て手口

ヤミ金の取立ては、テレビなどで見る生々しい状況と変わりません。
脅しや汚い言葉で債務者を追い込みます。
ヤミ金の取立てパターンには、以下のようなものがあります。
- 電話による激しい催促
- 言葉による脅し行為
- 勤務先への電話
- 嫌がらせ行為
- 時間を無視した取立て
- 家族や親族への請求
電話による催促や脅し
返済日になっても支払いがされないと、ヤミ金は自宅や携帯電話に何度も何度も連続して電話をします。
債務者が電話に出るまでかけ続けるのがヤミ金です。
債務者は精神的に追い込まれて、ノイローゼ状態になってしまいます。
それでも返済がないと、今度は脅し行為が始まります。
「勤務先にバラすぞ!」「家に火を点けてもいいのか!」「嫁にふろ屋で働いてもらうぞ!」「子供がどうなってもいいのか!」など、口汚い言葉で脅してきます。
そうなると債務者も生きた心地がしなくなりますね。
また、勤務先やパート・アルバイト先にまで催促電話をしてくるようになります。
嫌がらせ行為や取立て
これまでの電話による取立てや嫌がらせがエスカレートして、今度は行動に移ります。
自宅へはり紙や落書きをしたり、近所や勤務先へ借金の事実を触れ回るなど、嫌がらせ行動をします。
法律で決まっている取立て時間を無視して、夜間や勤務先への取立ても平気で行います。
実際ヤミ金の嫌がらせで、職場やアルバイト先を追われる事もしばしばあるようです。
職場では借金をしていることで一気に信用が無くなったり、アルバイトが客商売であれば、強面の人に出入りされるのを嫌うのは当然です。
更には実家の両親や家族、親族にまで取立て行為が及びます。
家族や子供に対しても容赦がなくなります。
しかし、請求に関しては、保証人になっていなければ、親族であっても支払う義務はありません。
こんな嫌がらせも!
- 自宅や勤務先へFAXを送り続ける
- 自宅に「借金返せ!」などのはり紙をする
- ビラをばらまく
- 大量の出前を注文
- 救急車や消防車を呼ぶ
- 子供の学校へ電話をする
当然ですが、暴力を振るわれる場合もあるかもしれません。
自分以外の家族や子供に、危害を加えられるのが一番怖いですね。
関係のない両親や親族に迷惑がかかるのも、辛いものです。
それが原因で親戚付き合いを止めた話も少なくありません。
また、近頃は借入の際にFacebookのIDを聞き出し、友人関係に嫌がらせをする例もあります。

貸金業法の第21条では「取立て行為の規制」について定めています。
- 暴力的な態度をとること。
- 多人数で押し掛けること。
- 大声をあげたり、乱暴な言葉を使ったりすること。
- 正当な理由なく、午後9時から午前8時まで、その他不適当な時間帯に、電話で連絡し若しくは電報を送達し又は訪問すること。
- 反復継続して、電話で連絡し若しくは電報を送達し又は訪問すること。
- はり紙、落書き、その他いかなる手段であるかを問わず、債務者の借入れに関する事実、その他プライバシーに関する事項等をあからさまにすること。
- 勤務先を訪問して、債務者、保証人等を困惑させたり、不利益を被らせたりすること。
- 他の貸金業者からの借入れ又はクレジットカードの使用等により弁済することを要求すること。
- 弁護士や司法所に委任、または調停、破産その他裁判手続をとったことの通知を受けた後に、正当な理由なく支払請求をすること。
- 法律上支払義務のない者に対し、支払請求をしたり、必要以上に取立てへの協力を要求すること。
- その他正当と認められない方法によって請求をしたり取立てをすること。
引用先:「金融庁事務ガイドライン」から抜粋
以上のように貸金業法では取立て行為について規制しています。
これらの行為は実際にヤミ金などが行っている行為を禁止したものになります。
もしこれらの行為に違反すると以下の罰則があります。
2年以下の懲役・3百万円以下の罰金
しかしながら、元々法律を無視した悪質な業者ですから、平気で禁止行為をするのが実態です。
取立てから身を守るには?

ひどい取立て行為は、精神的にも肉体的にも参ってしまいますね。
そんな場合にヤミ金から身を守る2つの方法をお伝えします。
警察に相談する
警察は、傷害罪や脅迫罪の刑事的事件でなければ動いてくれません。
個人間の紛争には関わりませんよ、という民事不介入が原則になっているからです。
そこで、下記のような証拠を残しておいて、自身の身を守りましょう。
ヤミ金が危険行為をしたら、証拠と共に警察に相談しましょう。
嫌がらせの電話
- 電話の内容をメモしておきましょう。日時や言葉を書き留めておきます。
- スマホや固定電話の録音機能を使って、会話内容を録音しておきます。
はり紙・FAX・落書き
- はり紙・FAXは証拠品として残しておきます。
- 落書きは写真を撮っておきます。
暴力を振るわれた
- 傷の写真を撮っておく。
- 診断書を書いてもらう。
法律の専門家に相談する
弁護士や司法書士などの専門家に相談します。
相談する場合は、ヤミ金に強い弁護士や司法書士に相談しましょう。
ヤミ金は法律を無視した強硬な金融業者ですから、非常に交渉が困難です。
ヤミ金に熟知した弁護士や司法書士でなければ、失敗する可能性もあります。
次の点にポイントをおいて選ぶことが賢明です。
- 相談無料である
- 24時間対応している
- 経験や実績が豊富である
- 解決実績が多い
- 対応が迅速
- アフターフォローをしている
弁護士や司法書士の法律家に依頼することで、早ければ即日に催促がストップします。
ヤミ金対応している弁護士や司法書士は、正義を持って日々ヤミ金と戦っています。
よく見極めて、本当にヤミ金に強い事務所に依頼することをオススメします。
ヤミ金の取り立て手口や、身を守る方法についてお伝えしてきました。
何かしら事情があったとしても、ヤミ金に手を出すのは非常に危険です。
ヤミ金は常識を物ともしない悪質な業者です。
自分1人で悩まずに、まずは相談から始めてみましょう。