- ワンルームマンション投資
- 節税の仕組み
- 中古マンションがオススメの理由
ワンルームマンション投資をすると、節税出来ると言われていますが、メリットばかりではなく、当然にデメリットが存在します。
その中でも、中古物件が良いとする理由なども解説していきます。
ワンルームマンション投資

金利の低い現在は、銀行に貯蓄しても大きなメリットが感じられません。
そこで、近頃では不動産投資をする人が増加しています。
「節税対策」「将来への投資」「資産の運用」など、メリットばかりの言葉に、ワンルームマンション投資へ前向きになってしまうのも事実です。
しかし、ワンルームマンション投資にはデメリットも存在しています。
ワンルームマンション投資のデメリット
- 固定資産税
- 積立金・管理費
- 家賃保証
- 資産価値の下落
- 自然災害
固定資産税は、マンションの立地や広さによって違ってきますが、数万円から数十万円掛かります。
また、マンションの場合は、建物施設の修繕積立金が必須となり、賃貸管理を依頼する不動産会社などへの管理費も発生します。
更に、必ずしもコンスタントに家賃が入ってくるとは限りません。空室になったり、家賃滞納のリスクもあります。
当然に、利回りの計算をする際には、入居していることを前提にしているため、想定外の状況も覚悟しなければなりません。
マンション価値の下落にも注意が必要です。地震や火災など、思いもしない災害に見舞われることもあり得ます。
節税の仕組み

ワンルームマンション投資がなぜ節税になるのか、どのような方法で節税できるのかお伝えしていきます。
法の定めにより、収入に応じた税金を支払うのは国民の義務です。しかし、その税負担をワンルームマンション投資により、軽減できる場合もあります。
サラリーマンなど、本業である給与所得があるとします。
通常、給与所得は年末調整により、1年間の収入から給与所得控除と各種控除を差し引き、税率を掛けて所得税の金額が決定します。
【平成29年分給与所得控除】
- 1,800,000円以下
:収入金額×40%
(650,000円に満たない場合には650,000円) - 1,800,000円を超え600,000円以下
:収入金額×30%+180,000円 - 3,600,000円を超え6,600,000円以下
:収入金額×20%+540,000円 - 6,600,000円を超え10,000,000円以下
:収入金額×10%+1,200,000円 - 10,000,000円を超える
:200,000円(上限)
【所得税の速算表】(平成27年~)
- 195万円以下
:5%・0円 - 195万円を超え330万円以下
:10%・97,500円 - 330万円を超え695万円以下
:20%・427,500円 - 695万円を超え900万円以下
:23%・636,000円 - 900万円を超え1,800万円以下
:33%・1,536,000円 - 1,800万円を超え4,000万円以下
:40%・2,796,000円 - 4,000万円超え
:45%・4,796,000円
実際に計算すると次のようになります。
(例)年収が800万円の場合
6,600,000円を超え10,000,000円になるため
- 800万円×10%+1,200,000円=200万円(給与所得控除)
- 800万円-200万円=600万円
ここから各種控除を差し引くことになりますが、ここでは分かりやすく独身で保険控除など何もないと仮定します。
- 600万円-38万円(基礎控除)=5,620,000円(課税所得金額)
330万円を超え695万円以下になるため - 5,620,000円×0.2-427,500円=696,500円
696,500円が所得税になります。
副業がなければ、この金額が支払うべき所得税になります。
しかし、ワンルームマンション投資をしている場合は、不動産所得と給与所得の損益通算ができます。
【損益通算とは?】
所得税額を計算する場合に、不動産所得の金額に損失が生じた際は、その損失額を他の所得金額から控除することを言います。
不動産所得の他に、事業所得、山林所得、譲渡所得なども同様に損益通算できます。
詳しく説明すると、不動産所得が赤字になった場合、給与所得と合算し「損益通算」することで、所得が少なくなります。
結果、支払う税金も減額でき節税に繋がることになります。
中古マンションがオススメの理由

「ワンルームマンション投資」のところで、デメリットやリスクについてお伝えしました。
では、ワンルームマンション投資は失敗する可能性が高いのでしょうか?
ワンルームマンション投資で最もポイントになるのが利回りです。利回りは一般的に、物件購入価格を年間家賃収入で割り、算出していきます。この計算で利益が出るかが重要になります。
また、いわゆるファミリータイプのマンションに比較して、ワンルームマンションは需要が多いというメリットがあります。しかし、新築マンションでの投資は失敗率が多いと言います。
その理由は次の通りです。
- 購入と同時に価値が下がる
- 節税は数年のみ
- 家賃は下落していく
購入と同時に価値が下がる
当然ですが、新築マンションも購入後は、中古物件として扱われます。
例えば3,000万円で購入したからといって、直ぐに売却しても同じような金額では売れません。通常、新築のマンション価格には、広告宣伝費も上乗せされているからです。
また、数年~数十年と経過すれば、経年劣化も見られるようになり、マンションの価値が下がって行きます。
以上の理由で、赤字ばかりだから売却しようと思っても、自分で考えているよりも安価で、しかも借金が残ってしまうこともあり得ます。売りたいのに売れない状態になってしまいます。
節税は数年のみ
先ほどもお伝えしたように、確かにマンション投資は節税できる場合があります。
最初は経費として計上できるものが多くメリットがありますが、徐々に修繕費や管理費、固定資産税や都市計画税と、実際の費用が大きくなります。
家賃は下落していく
誰でも利便の良い、安くて新しいマンションに住みたいと思います。新築のうちは強気な家賃でも借り手が決まりましたが、年数の経過で劣化も進み、空室になる危険性もあります。
対策として家賃を下げるなどする必要が出て来ます。このような家賃の下落を、当初から利回りの計算に入れていなければ、投資の失敗に繋がる可能性が高くなります。
中古マンションがオススメの理由
新築マンションのリスクについてお話しましたが、失敗を回避するには、しっかりとした収支計画を立てる必要があります。では、中古マンションならどうでしょうか?
中古マンションは新築物件に比較して、かなりの安価で購入することができます。中古物件は、新築物件のような大きな広告宣伝費が上乗せされていません。
よって、市場価格で購入することが可能です。家賃に関しては相場で設定できるため、高い利回りが期待できます。それが中古マンションをオススメする理由です。